差別化をしたら終わりなの?
#1で商品の置き場所の変更やポップの内容を追加したりと、来店したお客様が実際に来たときに目に入りやすい工夫を行って差別化を行ったわけですが、じゃあこれでお客様に買ってもらえる仕組みができたのでしょうか。
実は違うんですね。
これだけだと来店したお客様にしか買ってもらえない。
お客様の母数がある程度決まってしまっているわけです。
であれば、佐蔵農園の枝豆を宣伝して、実際に道の駅にお客さんに買いに来てもらうことも大切なのでは?
それがブランディングへの一歩なんですよね。
SNSを使用し、広報活動!
弊社はインスタグラムからアクセス数が多いので、今回はインスタグラムのみで告知を行いました。
やることは3つ。
①納品したら写真付きで納品した旨をアップ。
②必ずタグつけなどをしっかり行う。
③売上がリアルタイムでわかるので、分かり次第残りの個数を宣伝する。
投稿の回数が増えれば見てもらう機会が増えることは当たり前ですが、メンションやタグつけを細かくすることで、付けた先に興味がある人にも見てもらう機会が増えるんですね。
結果
陳列の変更、ポップの強化、SNSでの宣伝を行った結果、おかげさまでそれ以降の売り上げはほぼ完売に。
ここまで一度も値引きをせずに、2日間本気で売り方を変えただけで確実に売り上げが変わりました。
マーケティングで大切なこととは
私たちの枝豆、実は他の農家さんよりも少し高い金額で設定させていただいてました。
野菜はどうしても鮮度が大切なことが多いため、どうしても売るために安く売ってしまう農家さんが多くいます。
でもみなさん知っていますか?
野菜って作るの、めちゃくちゃ大変なんです。
今回販売した枝豆は、育苗からはじめ、畑を耕し、畝を作って、苗を植え、収穫は朝の4時から初めて、洗って袋詰めし店頭に並べるわけです。
なぜ当日の朝にわざわざ収穫するのか。
枝豆は収穫したその瞬間から風味が落ちるので、一番美味しい状態でお客様に食べてもらうためには毎朝収穫したものを納品しなければいけないのです。
手間ひまがかかる分、美味しいものをご提供させていただく、それは私たちがお客さまにご提要できる「付加価値」の1つ。
そこに対する対価を値段として設定させていただきました。
それでも買ってくださるお客さまがいる。
ポップやSNSを通してそこの価値に共感してくださるお客さまがいたということだと思います。
売るために安くするのではなく、高くても売れる仕組みと納得のいく説得を考える。
これがマーケティングの大切なことの1つなのではないでしょうか?
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